住宅のエネルギーコストを下げながら、快適に過ごす方法

基本的なエネルギー知識を持って対策をすることで、毎月の電気代、ガス代など、毎月の支払いを少なくしながら快適な生活をする方法を話します。

1. 住宅のエネルギーの種類と単価

リフォームするときなどオール電化にしませんか? ガスのように消し忘れや直火でないので安全ですよ」と勧められますが、そんなときランニングコストは、本当のところはどうなんだろう? という疑問がある場合の判断基準になるものです。

今住宅で使われているエネルギー別比較は、下記のようになっています。

下表は石油連盟が2014年に発表した1Kwh当たりのエネルギーコスト比較です。

【引用:石油連盟
※都市ガス、電気は基本料金は含んでいません

この表から、電気代とガス代を比較すると、基本的な比較ができるので、販売店などからの提案もチェックできます。

やはり灯油が安いですね。次に安い順に、電気(夜間)、都市ガス、LPガス、電気(昼間)です。

電気(夜間)は、深夜電力でお湯を作り、お風呂などの給湯に使うもので、照明やドライヤーなど一般的に使うことは出来ません。

電気(従量電灯B)は、店舗など多くの電気を使う場合で、一般住宅には不適合になります。

この表から、オール電化にした場合、風呂などの給湯分について、電気(夜間)とLPガスとの比較では、10円/Kwhの差、12.28/22.29=0.550となり、電気(夜間)が45%安くなります。

一方、都市ガスとの比較では、電気(夜間)とは7.63円、19.91/22.29=0.893と10.7%とそれほど変わらないので、給湯以外のガスと電気の利便性などの判断になります。

またこの単価は、冷暖房費を比較するときにも、例えば暖房を考えるとき、コタツなど局所暖房を別にして、部屋全体を暖めるときの目安として使えます。

尚、電気による冷暖房機器の場合の熱効率は2.5倍を超えるので、電気代はKwhあたり1/2.5倍程度になります。

また効率的な熱効率は、外気温が5℃以上ですのでこの温度以下になると補助回路が働き、大幅に低下します。

従って寒冷地には不向きな方法です。雪国は殆んどが石油を燃料とし、電気を用いない理由です。

2. 省エネしながら快適に暮らす

では次にエネルギーを節約して快適に暮らす時の基本的な知識についてです。これを考えるとき、熱の基本を知っておくと納得が早まります。

2-1. 熱の伝わり方

熱の伝わり方は3つあります。輻射、対流、伝導です。

2-1-1. 輻射

輻射は、日陰と直射日光に当たるのとでは、体感温度はまるで違いますね。空気の温度は全く変わらないのに、体感温度が違う。これが輻射熱で、日向ぼっこや暖房機ではオイルヒーターがこれを利用しています。

2-1-2. 対流

対流は冷暖房したとき、上半身は丁度良いのに、足元は寒いことがあると思います。暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ移動する。これが対流です。

2-1-3. 伝導

伝導は、雪国などでストーブの上にやかんを載せてお湯を沸かしている映像があります。

ストーブの上の鉄板に燃焼物の熱が伝わり、さらに接しているやかんに熱が移動する、これが伝導です。

2-2. 冷暖房を最も左右するのは?

住宅の中で暖気時、冷気時に最も熱が逃げているところはどこだと思いますか?外壁、屋根、窓、床などがありますが、同一面積で一番熱ロスが大きいのは窓です。

2-2-1.  暑さの7割、寒さの6割は窓が原因

コールドドラフトという言葉をご存知ですか? 暖房時、壁のところでは感じないのに窓のそばに立っていたり腰かけていると、冷たい空気を感じることがあります。これがコールドドラフトです。

コールドドラフトは外気温と室内温度の差が大きい時に、窓表面の空気が冷やされて冷気となって床に降りてくるものです。

ヒートショックという言葉がありますが、窓からの冷気が溜まっている浴室に入った途端体が冷やされて起きる症状です。高齢者に多いのですが、「ヒートショック」による入浴中の事故死だけでも年間1万9千人以上にのぼります。

またコールドドラフトは、一般的な居室でも暖房費を上げますし、室温は高いのに足元が寒い状態を作ります。

従って、快適な部屋の環境を作るためにも、暖房費を節減するためにも、窓の断熱性能を高めることで最も効果が得られます。尚、壁や天井の断熱を良くするより効率が良く、最も安く工事も簡単にできます。

3. 窓の断熱を高めて、快適な部屋にする

窓からの熱の出入りは、窓面積、熱の通しやすさ、内外の温度差からなり、これらの掛け算となります。窓面積と内外の温度差は替えられないので、断熱性能だけが暖房や冷房の効果=冷暖房費に関係します。

一般的に行われている方法としては、ペアガラスや真空ガラスに替える、二重サッシュにする2つの方法があります。

使用しているサッシそのままで、事前に採寸して製品化したガラスに取り換えるので短時間で工事は済みます。

3-1. ペアガラスに替える

ペアガラスは、薄い2枚のガラスを6mmの隙間を開けて重ね合わせ、周囲を密封して内部に乾燥空気を入れたガラスです。

ガラス部分だけの断熱性能は、単層ガラス6.0W(ワット)に対し、ペアガラス:3.4Wと1.8倍あります。なお単層ガラスの厚みによる影響はありません。

3-2. 真空ガラスに替える

真空ガラスは、3mmのガラスを2枚重ね合わせ、0.2mmの隙間を設けて、周囲を密封して内部を真空にしたガラスです。

真空は対流による熱の伝導がないので断熱性能が大きく上がります。ガラス部分だけの断熱性能は、真空ガラス:1.4Wで、4.3倍あります。

3-3.  インナー・ウインドーをつける

現在あるサッシの内側に、さらにほぼ同じ大きさのサッシを設置するものです。ガラスを変えるよりも断熱性能を高めやすいことと防音性能を高められるのが利点です。

一方、サッシュ間と内側サッシの厚みの15cm前後のスペース分部屋が狭くなることと、戸締りに手間がかかることがデメリットです。

4. 生活の工夫による快適に過ごす方法

窓ガラス以外で、窓からの熱の出入りを抑えて快適にする方法です。

4-1. 暖房効果を高めるカーテン

暖房の熱を逃がさないためのカーテンは、「窓とサッシの間の空気を逃がさず閉じ込める」がポイントです。

その方法として、カーテンの両端の壁との間は、カーテンレール一杯まで壁とカーテンを重ねるようにすることです。

そして効果に最も大きな差が現れるのが、カーテンの下端です。掃き出し窓の場合、カーテン下端を床に付く長さが理想です。もし現在カーテンと床の間に隙間があるのでしたら、そこに手を当ててみてください。

コールドドラフトによる冷気が、冷風のようになって部屋に流れ込んでいるのが解ります。暖房しても足元が温まらない場合の大きな原因となります。カーテンフック(吊り下げ部品)で簡単に調節できますので、トライしてみましょう。

腰掛窓の場合、カーテンの下端を垂らすと同じように冷気が下りてくるのが感じられます。この場合内側のレースのカーテンだけでも窓の下枠に乗せかけることで、冷気を閉じ込め暖房効果を高め、足元の冷えを軽減できます。

4-2. 冷房効果を高める方法

4-2-1. 戸建て住宅

強烈な西日を遮るには、何らかの対策をしたくなります。その方法には、すだれを窓の外に垂らしたり、へちま、オクラ、ヒョウタンなどのつる性植物をネットに這わせることで、直射日光を遮り室温はグッと下がり、体感温度も違ってきます。同時に冷房費の節減になります。

4-2-2. マンション

マンションの南側のベランダの照り返しには閉口するものがあります。そんな時条件がそろっておればすだれが活用できます。

その条件は、上階のベランダに取り付けられたJ型の物干し棒を掛ける金物が窓の前にあることです。これがあれば、物干し棒にすだれ(80cm×1.8m程度)の片端を巻いて止めつけます。他端はに紐を取付け、余裕のある長さでベランダの一部に結び付けます。もしベランダに結ぶところが無ければ2Lのペットボトルに水を入れ錘として結びつけます。これだけです。

この方法は、郊外でクーラーが嫌いな人には、窓を開け、自然お風に吹かれる心地よさを感じますし、風に揺れるすだれにも涼しさを感じます。

4-3.  クーラーと冷蔵庫

家電で電気代を大きく左右するのはクーラーと冷蔵庫です。クーラーは冷媒ガスが抜けると、冷房効果が大きく低下するので、もし抜けていたらガスチャージしてもらいましょう。

効きが悪くなったからと新しく買い替える前に専門店にガスのチェックをしてもらうことをお勧めします。

冷蔵庫も、新製品は消費電力の節減と、用途上の使いやすさには目を見張るものがありますので、買い替え時期にある場合は比較してみると良いかと思います。

まとめ

電気およびガスの購入先の自由化で、エネルギー源を何にすればよいのか、の基本となる単価、そして快適な生活をしながら、冷暖房費を抑える方法についてお話しました。

出来ることの見極めと、エネルギーコストを下げながら快適な生活をする参考になれば幸いです。

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