効率良く省コスト化する省エネ法とは?

省コストとは?

省エネや節電なども似たような感じに見えますがそれぞれ一体には一体どんな意味合いがあるのでしょうか?

また、省コストのためにすぐに取り組めることとは?

今すぐできる省コスト対策をまとめました!

1:節電と省エネの違いと省コストの関連性は?

『節電』と『省エネ』

同じように思えますが、同じであればわざわざ2つに分けて言葉を使う必要はないはずです。

2つに分けられているということはそれぞれ異なる役割があることを示します。

まずは『節電』。

節電とはトラブルによって起こる停電を回避するために行なう対策になります。

停電は発電所からの電力供給が停止することで起きます。

停電にはいくつか種類がありますが、主には

  • 電力需要(使用される電力)が 供給を上回ることによるもの
  • 地震、雷、火事、台風などの 天災によるもの
  • 発電・配電設備の故障によるもの

この3つが主な原因になりえます。

東日本大震災に見舞われた年に節電要請がありましたが、まさにこの3つの原因がすべて重なったことで起こりました。

大規模な地震が発生し福島第一原発発電所が被災したことで東北地方全域と関東地方でも多くの地域が停電しました。

そして、福島の原子力発電所の電力供給がストップしたことで電力の供給量が追いつかなくなりました。

これにより今まで通りに電力使用をすると停電してしまう事態になったのです。

そこで必要となったのが『節電対策』です。

節電対策に必要な概念は電力ピークを減らして停電になる事態を避けること。

電力の需要は一定ではなく、時間ごとに変化します。

時間によってほとんど需要がない時間と集中して需要が集まる時間帯があります。

たとえば、人が一般的に就寝している時間帯は一般家庭では電気を消した状態にしてほとんど使いませんよね。

しかし、多くの人が活動し始める時間帯から徐々に電力需要が高まっていき、学校や会社などの操業時間帯である9時から18時は当然電力需要が大きくなります。

また真夏や真冬は空調機器の使用機会が増えるために電力の需要がさらに増します。

電力需要の時間帯の電気の使用量を減らし停電を防ぐ目的で行なわれるのが節電になります。

次に『省エネ』

省エネは電気の消費量を抑えるところは節電と同じですが…電力ピークの時間帯だけでなく総合消費電力量を抑えることを指します。

そして目的も異なります。

節電の目的は停電を防ぐことですが、省エネの目的は電力量を抑えることで燃料消費量も抑えて温室効果ガスの発生や有害物質の発生を抑制することが目的です。

省エネや節電により消費電力量を減らしていくことは結果的には工場やオフィス内で使われるランニングコストが抑えられるため、省コスト化にも繋がります。

2:心地良い省エネ・省コスト化を実現するためには?

省エネとか節電というとどうしても「我慢する」イメージが強いと思います。

特に家庭内ではそのイメージがあり「なるべくエアコンは付けない」 「こまめに電気を消す」など『我慢』『ストレス』のイメージが強いです。

確かに必要であることには違いないですが、問題はそれが長期的に続けられるかというところです。

無理がかかる節電をすることによって会社ではどんなことが起こりえるか?

従業員にストレスを強いることで健康面で問題が起き、モチベーションが低下し、仕事効率が落ちてしまう。

あるいは、商品品質の低下、ミス、事故等が起きやすくなり、消費電力以外のところで多くの損害を被るなど。

こういったことが実際に起こりやすくなります。

やはり今までと同じかそれ以上に働く人の心地良い環境作りができてこそ省エネによる安定した省コスト化が実現されると思われます。

ではどのような節電・省エネ方法があるのか見ていきましょう。

2-1:照明の節電・省エネ

いつでもどこでもどの業種でも必要となる機器の代表格はやはり照明器具です。

操業時間、残業時間も含めるとスイッチを切ることなく長時間に渡り使用されることも多いです。

実際にオフィスの消費電力で上位を占めるものの割合として照明が約40%、コンセントが約30%、空調が約30%と言われています。

このことから照明器具の節電・省エネは取り組むことで大幅な省コスト化が見込まれます。

2-1-1:既存照明の節電方法

節電を徹底するためには使用する地味かもしれませんが、使用する必要のない時間や場所を減らしていくことです。

接客を除いてはオフィスの場合、正午~13時の時間の消灯や使用外時間の消灯を徹底します。

お昼時は料理で火力を使う時間帯のため電力需要のピークが来る時間帯です。

逆にオフィスなどの仕事ではお昼休憩時間であることが多いため、消灯をルール化していくことで毎日の照明で使用する電力量を削減することが可能になります。

そして、場所による節電は立地条件によっても左右されますが、太陽光による自然の光を利用していきます。

太陽は午前から夕方にかけて東、南、西に移動していきますが、時間帯によって光が指す方角は自然光を利用して消灯します。

付けた状態でも消した状態でも明度の変化がほとんどわからなければ、消灯した状態でも違和感ないはずです。

直射日光がまぶしい場合はブラインドを使って光の指す角度が調節して心地良い環境を整えましょう。

2-1-2:既存照明器具の特性別省エネ

照明器具の省エネの取り組みには既存の照明器具での省エネとLEDなどの新型照明器具の導入での省エネの2つが考えられます。

既存の照明器具での省エネに取り組むには現在の照明器具がどんなときに電力の消費量が大きくなるのか、その特性を知っておく必要があります。

白熱灯の特徴は

  • 長時間使うと消費電力が高くなる。
  • 点灯し始めの電力はあまり使わない。

一方、蛍光灯の特徴は、

  • 長時間使っても消費電力は低い。
  • 点灯し始めの電力消費が大きい。

このように白熱灯と蛍光灯では真逆の特性を持っています。

そのため、その特性を利用した省エネ方法を取り入れる必要があります。

白熱灯の場合は点灯し始めの電力消費が小さく、長時間使用では電力消費が増えるため、こまめな消灯と短時間使用に向いています。

一方、蛍光灯の場合は長時間使用しても消費電力は低いですが、点灯し始めの電力消費が大きいため、短時間でスイッチの入切の激しい場所には不向きな傾向があります。

そのため、長時間使用する環境化ではスイッチの入切は極力抑えつつ、明度に大幅な影響が出ないように蛍光灯を間引くことで省エネが図れます。

2-1-3:高効率照明の導入

さらなる省エネ化と省コスト化を図るにはLED照明などの高効率照明の導入がおすすめです。

白熱灯や蛍光灯に比べればやや割高なものの現在では普及が進んだことからLED照明もお手頃に手に入りやすくなっています。

また、照明の交換も白熱灯の場合だと10年間使った時には20~40回必要ですが、LED照明だと10年間は交換なしに使えるほど長寿命になります。

更に、消費電力も少ないことから電気代の面でも照明交換の面でも省コスト化を図れます。

もし、LED照明の導入も厳しい場合は初期コストが低いCCFLと呼ばれる冷陰極蛍光管がオススメです。

LEDと同等の長寿命と省電力でありながら、導入コストも低いことから最近では注目を集め始めています。

高効率照明の導入が厳しい場合、環境省や経済産業省、各地方自治体の補助金制度なども利用することで導入障壁を抑えることも可能です。

初期導入コストはかかるものの長期的に見れば、高効率照明を導入した方が大幅な省コスト化が可能になります。

2-2:空調設備の省エネ化

空調設備は夏や冬などは欠かせない設備になりますが、快適な温度に保ちつつも省エネ化していく必要があります。

夏場の冷房時の設定温度は1℃高くすると約13%の消費電力が削減され、冬場の暖房時の設定温度は1℃低くすると約10%の消費電力が削減されるそうです。

そういった観点から環境省で推奨されている目安としては

夏場の冷房時は28℃
冬場の暖房時は20℃

が薦められています。

2-2-1:断熱素材で熱効率をアップ!

実際、この設定温度通りになれば快適に感じられるはずですが…「その設定じゃ寒過ぎる(暑過ぎる)」という不満が出る場合も多いですよね。

なぜそうなるのかということですが、熱効率が下がっていることで設定通りの室温が保てなくなっている可能性があります。

原因として挙げられるのは空調機から得られた空気が中に留めることができずに外に漏れるために起きます。

一番熱が逃げやすいのは窓です。

夏は50%~70%の熱が窓から入り、冬は50%の熱が窓から逃げていくと言われています。

窓の断熱性が弱いほど空調機の効き目が悪くなります。

つまり、窓の断熱(遮熱)効果を高めると空調機器の設定温度に効率良く合わせられるということです。

外観をそこなわずに夏場、冬場ともに断熱効果を高められるのが窓に断熱シートや『紫外線カットフィルム』を貼ることです。

名前通り紫外線をカットする効果がありますが、それ以外に遮熱・断熱効果も高いため、紫外線を防ぎつつ熱効率も上げられる一石二鳥の役割を担ってくれます。

高効率の空調機を導入するのも1つの手段ではありますが…

まずは空間そのものの環境を整えることが先であり、それだけでもかなりの省コスト化が見込まれます。

2-2-2:サーキュレーター(扇風機)で空気の循環

空調機を使用していく中で、場所によって温度の感じ方が違うという経験はありませんか?

「ここは暑いのにあっちに行くと寒い…」

これが空調の設定温度で不満が出る原因にもなっています。

こんなとき、部屋の形状や面積などの原因で空気の流れが一カ所に滞っている場合が多いです。

そんなときはサーキュレーターや扇風機を併用することで空気の流れを助けて循環してくれます。

特に暖房の場合は暖かい空気は天井に上がり下は寒くなっていることが多いため、サーキュレーターで循環させることで暖かさを感じやすくなります。

設定温度の感じ方も変わってくるため、省コスト化にも大きく繋がります。

2-2-3:空調フィルターの目詰まり解消で効率アップ!

空調機といえば、問題になるのがフィルターの目詰まりです。

日々使用していく中で、空調機のフィルターは室内の埃を除去してくれる役割を果たします。

それによって長期間運転を繰り返していくことで目詰まりが発生します。

フィルターの目詰まりは空気の循環が悪化する原因となるため、空調効率が落ちて設定温度にならず、空調機にも負担がかかり消費電力が増加します。

定期的なフィルターの掃除を行なうことで本来の空調効率が保てるため、省コスト化に繋がります。

社内でも曜日などを決め定期的にフィルターの掃除を行なう機会を作ってみてはいかがでしょうか。

3:夜間・休日の自動運転機器の停止

社内を見渡してみると夜間、休日なども休むことなく稼働し続けている機器はありませんか?

自販機、エレベーター、トイレの便座、コピー機など就業時間外でもスイッチをずっと入れたままの状態のものもあると思います。

これらの自動運転機器の夜間・休日の運用法を変えることで省エネ・省コスト化に繋がることがあります。

たとえば、

  • 可能であれば操業時間外は、スイッチそのものを切る。
  • 省エネモード、夜間モードなどの設定があれば利用してエネルギー損失を抑える。
  • 不要な照明、空調機、給湯器などの運転がないかを確認し、不必要ならばスイッチを切る。

自動的に運転させているものは使っている自覚が少なくなるため、いつの間にか無駄な消費をしていたということが多いです。

自動運転は24時間365日続くので、夜間・休日の運用方法を見直すことで省コスト化が実現する可能性もあります。

4:まとめ

今回は省コスト対策についてお伝えしてきました。

おそらく、すぐにでも取り組めそうな対策も中にはあったと思います。

普段習慣的に使用しているものほど不必要に稼働し続けているものがたくさんあります。

そういったものを少しでも見つかれば、大きな省コスト化に繋がるはずです。

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