コスト削減は、
会社が存続する限り、
永遠に無くならない課題です。
今では、ネットで探せば
たくさんの情報が出てきます。
しかし、実際は、
その会社でしか該当しないこと、
その会社ででは該当しないことなど、
いろいろなパターンがあります。
実際にどのようなコスト削減が
その会社で効果があるのか、
そのアイデアを考えるときに、
どのような考えで取り組み事項を
考えたほうがいいか、
キーワードがあると考えやすいのでは
ないでしょうか?
実際に、コスト削減のアイデアを出す
ヒントとなる8つのキーワードを元に、
どのようなことが考えられるのか、
具体例も交えて紹介していきます。
1.コスト削減とは
会社にとってコストは、
事業を大きくしていくには必要なものです。
しかし、そのコストは、
無尽蔵に消費できるわけではなく、
売上げ以上に使ってしまうと、
もちろん赤字になり本末転倒です。
コスト削減は、
経営者からすると永遠の課題かもしれません。
ですので、
そのコストを完全になくすことはできませんが、
努力次第で削減することは十分に可能です。
削減できたコストは、利益に直結するため、
できれば、
社員全員で取り組む環境を作ることができたら
より良いのではないかと思います。
2.コスト削減で得られる効果
例えば、手っ取り早いコスト削減ということで、
リストラを行うとします。
もしその直後、残った従業員に
「コスト削減に取り組もう」
といっても、その効果はどうでしょうか?
現場に活気がないと
コスト削減もできない場合があります。
ですので、コスト削減を行うなら、
従業員が豊富で、活気があるうちに
行うべきと言えます。
その点を踏まえたうえで、
何のためにコスト削減をするのかを
従業員に伝える必要があります。
コスト削減がもたらすメリットは、
以下のようなものがあります。
- 取り組めば成果が上がるので、従業員のやる気が上がる
- 無駄な経費が削減されるので、純利益が増える
- コスト削減の一部を従業員に還元すると、
従業員のモチベーションアップにつながる - 従業員一丸となることで、組織力がアップする
- 削減したお金をもとに、戦略的な資金投下ができる
- より会社が元気になる
このような、流れを従業員に伝えてから
取り組むことをオススメします。
3.会社のコスト
会社のコストには、
どのようなものがあるでしょうか。
大きく分けると、
- 事務経費
- 消耗品費
- 家賃
- 人件費
- 福利厚生費
- 研修教育費
- 旅費
- 交通費
- 通信費
- 広告費
- 郵送費
- 新聞図書費
- 水道光熱費
- 車両費
などなど、
その他にも、実に多くのコストが存在します。
それぞれに、創意工夫やアイデアを加えることで
コスト削減が可能になっていきます。
では一体、どのように考えると
そのアイデアが出てくるのか、
そのヒントをご紹介します。
4.コスト削減のアイデア
コスト削減をする上で、
どのような考え方で取り組んでいけばいいのか?
考え方のヒントと、8つのキーワードを
実際の具体例をいくつか紹介していきます。
4-1.アウトソーシングする
外部委託(アウトソーシング)することで、
コスト削減になる場合があります。
なんでも自分たちでやってみるというのが、
普通のようですが、
思い切ってアウトソーシングすることで、
各分野のプロに依頼することになるので、
時間的な節約とコストを圧縮できます。
具体的な例
- 新入社員研修を、専門の講師に依頼する
- 自社保有の福利厚生施設を売却し、
福利厚生のアウトソーシングサービスを利用する。 - 集合研修をネット動画を活用して個別研修に切り換える。
4-2.まとめる
物品の購入など、
一括購入することで安くなったり
その結果、
現状の把握もしやすくなるケースもあります。
具体的な例
- ガソリン代など、まとめて法人クレカを作り
共同でのマイル蓄積と利用をはかる - 宅配物が多い場合は、
そのつど発注でなく、業者と法人契約を結ぶ
4-3.組み合わせる
まとめるということに似ていますが、
あるものとあるものを組み合わせることで、
無駄を省けたり、
よりプラスの効果が
生まれることがあります。
具体的な例
- エアコン室外機に室外機用散水装置を設置する
- 電気の使用状況が一目でわかるパネル等を設置する
4-4.流用する
これは、既存のデータ等を流用、活用し、
時間の短縮につなげるといったものです。
例えば、資料を作成する際、
一から作成するより、
既存のもので再度活用できるものはないか、
活用方法を探ることで、
時間の短縮、コストの削減にも
繋げることができます。
具体的な例
- 必要な本は図書館で借りるようにする
- 雑誌等はwebの無料購読サービスや電子版を活用する
4-5.入れ替える
物事を入れ替えることで、
スムーズな流れになり、コスト削減に
つながることがあります。
例えば、会社の備品関係、ツールなどについて
新しいものに入れ替えたほうが、
効率が良くなったり、
消費するランニングコストが削減できたり、
ということもあります。
具体的な例
- 社内サーバーを格安のクラウドサービスへの切り換える
- トナーはリサイクル品を活用する
- オフィス家具やPCは新古品や中古品を活用する
- 郵送でのDMをインターネットFAX通信で送信に切り換える
- 照明をLEDに全て切り換える
- ハイブリッド車や電気自動車へ切り換える
4-6.取り除く
これまで当たり前に使っていたもの、
定期購入していたもの、
もしくは、仕事の内容についても、
何かを取り除くことで、
コスト削減につながることもあります。
具体的な例を上げると、
- 社内書類は全て電子化をはかる
- 電子化出来る郵便物は電子化し
ファイル転送サービスを利用して送る - ペーパー新聞を止めて
ネットのニュース配信サービスを利用する
4-7.ルールづける
コスト削減について、
社内でのルールを再度検討し、新しく作ることで、
効率が良くなることもたくさんあります。
会社では小さなことから大きなことまで
たくさんの事柄を検討する必要がありますが、
その積み重ねで
かなりのコストが削減できると思います。
具体的な例
- 社内コピーは再生紙を使用し且つ両面印刷を徹底する
- カラーコピーは出来るだけ使用を避ける
- オフィス消耗品は個別使用から
保管箱設等に戻す共用使用に換える - 旅費が高騰するハイシーズの出張は出来る限り避ける
- 自転車やジョギング通勤を奨励する
- 社内への電話連絡はskypeやLINEの利用を徹底する
- 冷房は従来より+2度、暖房は-2度とする
- 未使用時のパソコン電源は必ずオフにする
- エアコンはフィルターをこま目に清掃する
- 自社車両の使用頻度が少ない場合は
カーシェアリングを活用する
4-8.自動更新しない
会社の経営上、
様々な事柄で契約を結ぶことが多いです。
通信費から、オフィスの賃料など
改めて考えると、
しばらく契約当初から内容を確認していなかった
ものがあることも多いようです。
更新ごとに無駄はないか、改善できる点はないか
確認と見直しをしていくことが重要です。
具体的な例
- 長期入居等を条件に賃料の値下げ交渉を行う
- より安価な場所・賃料のビル等へ引っ越す
- 携帯電話のキャリア契約は、
定期的なプラン見直しとキャリアの変更を行う - コピー機等は長期保守契約を都度修理に切り換える
- 使用状況によりガスや電気の契約プランを見直す
5.まとめ
具体的なコスト削減の事例は、
この他にもネットなどで探せばたくさんあります。
今回は、コスト削減のアイデアを
どのような考え方をしたらいいのか、
いくつかのキーワードをもとに
具体例を出してみました。
これらのキーワードですが、
更に組み合わせたりなどして、
社内でできるコスト削減を探してみてください。
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