平成29年度LED化の補助金事情とLED化がもたらすメリット

近年、地球の温暖化が進んでいることから
CO2排出量を減らすため、
世界各国では低炭素化社会を
促進する動きがあります。

中でも日本は
2011年3月に起きた東日本大震災で、
原発問題が起きて以来、
年々節電への意識が高まっています。

そして、省エネおよび地球温暖化対策に
特に効果が期待されているのは
照明のLED化です。

従来の照明に比べ何倍も寿命が長く
消費電力も少ないことから
非常に高い節電効果が期待されます。

しかし、

一部の企業では設備への初期投資が
厳しく経営が圧迫されることから
省エネ機器の導入が進みにくい状況に
なっています。

LED化をすることへのメリットが
正直わかりづらいところも
導入をためらわれる1つの要因に
なっていると思われます。

この現状を打破すべく補助金制度が
施行されているわけですが、
その制度も年度毎に微妙な変化を
見せています。

本記事ではLED照明導入のメリット、
LED照明導入の必要性についてと
平成29年度の補助金制度の内容を
あわせて確認していきます。

1: LED照明化することのメリット

LED照明が優れているのはわかるけど
LED照明を導入することで
どんなメリットが生まれるのか?

それについて少し整理します。

なぜLED化が必要なのか?
理由としては大きく2つあります。

1つめは
LED照明による『省エネ効果』

こちらはメリットの話になりますが、
従来の蛍光灯や白熱球の照明に比べ
LED照明は長寿命で消費電力も小さい
という特徴を持ち合わせています。

他の照明に比べ単価が高い
という声もありますが、
実際に2008年当時発売されたばかりの
LED照明は10000円を超えていました。

しかし、そこから急速に普及が
進むにつれて製造メーカーが増え
競争が激しくなったことで今では
当時の価格帯から1/5以下まで
単価が抑えられています。

具体的には
2008年 10500円
2009年 4000円以下
2010年 2000円台

僅か2年間で1/5までに
価格が抑えられています。

参照は以下から
LEDに関する調査報告

そしてLED化の補助金制度により
更に普及が進んでいくことで
今まで以上に購入しやすい価格に
なっていくことが予測されます。

このようなことからLED照明には
大きなメリットがあるわけですが、
デメリットはないのか?

以下に消費者視点からの
メリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • 寿命が長持ちするため電球交換の頻度が少なく済む
  • 消費電力が少なくなるため電気代が抑えられる
  • 二酸化炭素の排出量が抑えられ環境に優しい
  • スイッチを入れると明るくなるのが早い
  • スイッチの入れ切れで寿命が縮むことがない
  • 衝撃性に優れている
  • 紫外線を出さない
  • 虫が寄り付かない

デメリット

  • 他の電球に比べコストが高い
    (年々価格は下がってきています)
  • 熱に弱いため、室温が高い場所では故障する可能性が高くなる
  • 360度均一に光を放射できないため、一定方向に強い光が集中しやすい
  • 蛍光灯や白熱球に比べ重量が重い

以上が
LED照明のメリットとデメリットになります。

気を付けたいところは
熱に弱いところと
照射が一定方向に集中しやすい
というところです。

過去によくあったクレームとしては
「まぶしいのに空間全体を見ると暗い」
「光がギラギラして目がチカチカする」
などがありました。

これは従来の電球が全方向に
平均的に照射されるのに比べ
LEDは光が一部に集中し
拡散しにくいところが
原因として考えられます。

それにより電球付近は光が強いのに
少し離れた場所は暗くなるという
場所による明暗が出やすいことから
まぶしくて暗い印象を受けやすくなります。

しかし、
この欠点は拡散性のあるカバーを
取り付けることで光が拡散しやすくなり
改善することが可能です。

このように
LED照明のデメリットを改善する
取り組みが進んでいるため、
年々デメリットが薄れる傾向にあります。

そして
LED化が必要になってくる
理由の2つめは『環境問題』です。

こちらは
従来の照明を使い続けることで
発生するデメリットの話です。

「いや、それは地球の環境問題で
自社のメリットと関係ないだろう。」
と思われるかもしれません。

しかし、昔に製造されていた製品には
人体に有害な物質が含まれていることも
数多くあります。

そのため、使用し続けていることで
従業員の方々に健康への被害をもたらし
長期的に見て、大きな損失になることが
予測されます。

昔の照明器具には昭和47年に
使用が禁止されたPCB(ポリ塩化ビフィニル)
使用した照明器具が存在します。

その多くは古い工場や学校などの
大型の施設で現在でも使用され続けている
ケースが多々あります。

PCBはダイオキシンが
発生する物質ですので
人体にとって有害な物質になります。

環境省_ポリ塩化ビフェニル(PCB)早期処理情報サイト_PCBとは?なぜ処分が必要か?

主にはコンデンサ、変圧器、安定器に
使用されているのですが、
古いPCB照明を使用し続けることで
大きな被害をもたらす可能性があります。

過去に起こった事故としては
中学校で使用されていた蛍光灯の安定器が
破裂したことにより生徒の体にPCBが
付着したということが起こっています。

PCBは発がん性など
人体への影響があることから
撤去処理が薦められています。

また、温室効果ガスの発生量も多く、
それらを適正に処理して
LED照明に交換していくことで
大幅な二酸化炭素削減が見込まれます。

このような理由から環境省では
企業に対して補助金支援をすることにより
LED照明の導入促進とPCB早期処理に
積極的に乗り出しているわけです。

2:平成29年度LED補助金制度が目指すところ

補助金制度の目的としてあるのが
『低炭素化社会』の促進です。

補助金で支援することで
低炭素機器の普及を促すことが
狙いです。

そして2030年には普及率を
100%にするのを目標に掲げています。

補助金給付の対象機器となるのは
環境省が定めた基準を満たす
低炭素機器に限られているのですが、
その低酸素機器の1つにLED照明があります。

LED補助金制度の種類や給付条件などの
細かい情報に関しては
下記の記事からご覧ください

LED照明化の導入を助けてくれる補助金制度の種類とは?

基本的には従来型の白熱球や蛍光灯を
使用中の企業・事業所、そして
小規模地方公共団体や商店街の街路灯を
LEDに変えていくこと。

これを支援するのが補助金制度です。

では平成29年度以降はどんな傾向に
強まっていくのかというと
先ほどお伝えしたPCB(ポリ塩化ビフィニル)
早期処理が大きなポイントになってきます。

もちろんその他の蛍光灯・白熱球の
交換ももちろん重要なのですが、
現在、環境省が処理していきたいのが
PCBが含まれる機器の数々です。

PCB照明器具を使用している企業が
未だ相当数存在していることから
交換・適正処理をすることでより一層
CO2削減効果が見込まれているからです。

PCB廃棄物には処理期限が設けられており
蛍光灯に使用されている安定器などは
処理期限である平成39年までに
適正処分しなければならないとされています。

PCB廃棄物処理等に係る支援制度

支援条件としてはPCB廃棄物の早期処理が
確実な場合に限り、PCB使用照明器具を
LED一体型器具の導入及び設置をするのに
一部支援してもらえるという形になります。

まずは現在使用されている照明器具が
PCBを使用されたものかどうか?

それもLED照明交換するための
重要なポイントになってきます。

PCB廃棄物判定フロー

平成29年度LED照明導入促進事業

3:平成29年度LED化の補助金事情等のまとめ

事業所側が得たいメリットとしては
省エネ効果の高い器具を導入することで
ランニングコストの削減したい思いが
あるはずです。

一方で、補助金支援をする側としては
省エネによるCO2の排出を抑えることや
PCBを適正処理することにより
環境被害や人的被害を削減することが目的です。

単純には
この両者のメリットがかみ合うことで
補助金支援が受けられる運びになっていきます。

ただ、
年度毎に若干傾向が異なる部分があるので
平成29年度以降も環境省や経済産業省の
補助金動向に注目していきたいところです。

今回の記事がLED照明導入の参考になれば
幸いです。

最後までご覧頂き
ありがとうございました。

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