キュービクルを導入することで毎月の電気料金を下げる事が可能です。ただ、キュービクルを導入するためにはある程度のまとまった資金が必要となります。
今回はキュービクルの導入価格と導入費用を、何日で元が取れるのかも解説していきます。
後半には規模別のキュービクルを導入する際の、おおまかな金額を紹介していますので参考にして頂ければと思います。
高圧受電設備(キュービクル)設置には相場はいくら?
店舗の規模や場所によって条件は様々ですが主なものとしては、
- 設置場所の確保(建物から3m以上離すという決まりがある)
- 基礎工事(屋外の場合は安全確保の金網などが必要の場合もある)
- 設備費用。キュービクル(変圧器、LBS、遮断機、各計器類など)
- 高圧ケーブル、電線から引き込み工事
などがあります。
これらを合計すると約200万円~500万円以内くらいが相場になります。
「えぇ〜200万円もかかるの?」と思うかもしれません。
ただそれでもキュービクルを導入するメリットがある方は非常に多いのです。
キュービクルの導入価格の費用は何日で元が取れるのか?
例えばコンビニでは、24時間大量に電気を使用しています。
平均して1日に480kWhものの電力を使うことが多いです。高圧受電にするのと低圧受電にするのでは、1kwhあたり約15円の差があります。
高圧受電にするとどのくらい電気料金の単価が違うの?比較的冬場の暖房など、電気使用量が多いと言われる北海道を例にすると、北海道電力の電気料金単価では、
『従量電灯B(低圧電力)』280kWhをこえる分「1kWh/33円37銭」
『業務用電力(高圧電力)』一般料金「1kWh/18円12銭」仮に1日280kWhの電気を使用した場合、
低圧電力は280kWh×33円37銭=9,343円
高圧電力は280kWh×18円12銭=5,073円となり、1日で4,270円もの差になるわけです。
※単価は2016年5月、記事作成時に閲覧したものです。
引用先:商用電気料金攻略ブログ
1日480kwhで計算をすると、上記の1日あたりの低圧受電と高圧受電の価格差で言えば、480kwh×15円=7200円の差が生まれます。
1日で『7,200円』月30日と考えても『216000円』、1年365日では『259万2000円』という膨大なメリットが生まれます。
電気をたくさん使う需要家にとっては、高圧受電は初期費用がかかっても、有効な手段と成りうるわけです。
キュービクルは何年も使用出来るので1年で元が取れると考えると決して高い費用では無いことが分かります。
キュービクルの規模別価格表
「コンビニ以外では どのくらいの導入費用がかかるのですか?」と気になっているかと思いますのでこちらに簡単な導入場所ごとの料金を紹介させて頂きます。
- 100KW コンビニ・小規模の工場 216万円
- 200KW 病院・テナントビル 300万円
- 300KW 小~中規模の工場・スーパーマーケット 396万円
- 500KW テナントビル(大規模)・製造工場・大型病院 600万円
安くて200万円高くて600万円の金額がかかります。
初期費用はそれなりに発生しますがその後の電気料金を考えると導入が早ければ早いほど費用を削減することが出来ます。
キュービクル価格についてのまとめ
キュービクルは決して安い買い物ではありません。最低限の金額でも約200万ほどは必要となってきます。
ただ、導入することにより1日の電気代が大幅に節約ができ、1ヶ月、1年、3年、4年と使用していくことでかなりの金額を節約することが出来ます。
初めの初期費用さえ支払ってしまえば後は毎月の電気料金が安くなり、結果的に1年を通してかなりの金額を節約することが出来ます。
もし、初期費用の支払いが可能なのであれば導入をオススメします。
キュービクルを導入することで年間で考えれば簡単に元が取れます。
もし、「そんな大金は出せないです。」という場合は一先ずそのままの状態で資金が溜まり次第切り替えてもいいかもしれません。コストカットはダイレクトに利益に繋がります。
特に工場などは導入すればそのまま電気代が利益となり浮いたお金で人材を増やすなどして商売を加速させることも可能です。
より詳細な金額を知りたい場合は見積もりを出してもらうと良いです。
キュービクルを考えるという方は、今回の記事を参考にして導入を検討して頂けると幸いです。
コメント
素晴らしい内容です。
知り合いに利用したものが、その検証で調べてみました。ありがとうございました。
感想コメント、ありがとうございます。
この記事を参考にしていただき、編集部一同嬉しい限りです。
また、ご不明な点などございましたら、メッセージお願いいたします。
どうぞ、よろしくお願いいたします。