新電力を選ぶならエコで環境への優しさも考慮してみる

新電力

新電力とは、一般電気事業者が管理する送電線を通じて、電力の小売りを行う電力会社のことを指します。一般電気事業者とは、北海道電力から沖縄電力まで、各地域に電力を供給する電力会社です。日本に10社あります。

新電力の2つの大きな特徴として、「価格の安さ」、「発電方法がエコである」が挙げられます。ここでは、「エコな発電方法」について、詳しく見ていきます。

1.エコとは?

エコとは、Ecologyという言葉からきています。エコロジーとは環境、生態という意味でエコは、「環境に優しい」、「環境にいい」、という意味合いで使われます。

それでは、環境に優しいとは、どういうことでしょうか?

現在、私達が住んでいる地球の一番の環境問題は、地球の温暖化です。この温暖化の一番の原因とされているのが、温室効果ガスと言われています。温室効果ガスの中でも、地球の温暖化に多大な影響を与えているのが、二酸化炭素やメタンガスです。

そして、二酸化炭素は、ガスの中でも寿命が長く、一度大気中に大量に放出されてしまうと、100年間に渡り温室効果が続いてしまいます。

そこで、地球温暖化対策の目玉として、「二酸化炭素の排出量を減らす」ことが目標とされているのです。

2.エコな電力とは?

地球温暖化の主原因は、二酸化炭素を中心とした温室効果ガスです。この二酸化炭素を大量に排出する主原因の一つは、電力を作るために発電所で化石燃料(石炭・石油)が燃焼されることです。従って、使用する電力量を減らすことが、二酸化炭素の排出を減らす一つの対策となります。

また、発電するための燃料を化石燃料ではなく、エコな燃料を使用することで二酸化炭素の排出を減らすことができます。これが、エコな電力、クリーンエネルギーと呼ばれるものです。

エコな電力のもう一つの特徴として、「再生可能エネルギー」であることが挙げられます。「再生可能エネルギー」とは、太陽、風、地熱、水など地球上に自然に存在するエネルギーのことを指します。自然に存在するものを利用するため、環境に負荷をかけず、枯渇する心配も、燃料を調達する必要もありません。

2-1.バイオマス発電

エコな電力の代表格がバイオマス発電になります。

バイオマスとは、「太陽光エネルギーを取り入れた生物の総量」のことを言います。

バイオマスエネルギーとは、枯渇性ではない現生する生物を用いた再生可能な資源のことです。バイオマスエネルギーの特徴として、再生可能なエネルギーの中で、唯一炭素を含みます。そのため、燃焼させると二酸化炭素を排出し、この炭素は元をたどると、バイオマスが、成長する過程で、光合成によって空気中から吸収した二酸化炭素になります。

従って、バイオマスエネルギーを使用しても、二酸化炭素を発生させないため、全体で考えると空気中の二酸化炭素が増えることはありません。この特徴のことを「カーボンニュートラル」といいます。

バイオマス発電とは、バイオマスを燃焼させて発電させる方法です。バイオマス発電は、燃料と燃焼方法によって色々な種類が存在します。

・バイオマス・ガス化発電

微生物が生ごみを分解する際に発生したガスを燃焼させて発電する方法や、後に説明する余剰木材の燃焼によりガス化させて発電する方法です。

・ごみ発電

こちらも生ごみを燃料としていますが、燃焼方法が異なります。「三重ごみ固形燃料発電所」では、生ごみなどを固形燃料に加工したものを燃焼し
て発電しています。こちらでは、火力発電ですが、燃料の一部に生ごみ(バイオマス)を使っているので、バイオマス発電として、認定されています。年間3800万kWh程度発電することができます。

・木質バイオマス発電

林業で木材を切り取る時に出る、端材、規格外材を燃料させて発電する方法です。木材を切り取る林業技術者の雇用創出にも繋がります。

このように、バイオマス発電の燃料は、もともとは廃棄されるものです。廃棄物を再利用することで、電力を生み出すことができるのです。

風力発電や太陽光発電のように、自然によって発電量が左右されてしまう電力源とは違い、燃料の量を確保できれば、安定した発電量が見込めるた
め、再生エネルギーの中でも、主力電力源として位置づけられます。

また、燃料が足りない場合には、石炭等の化石燃料と一緒に燃やすことで、安定した電力量を発電できるため、現時点では、この混合燃焼型の設備が多くなっています。

2-2. 地熱発電

火山活動により地中深部に発生する地熱を利用した発電方法です。地中深部にあるマグマの熱によって作られた水蒸気によって、タービンを回転させることで発電する蒸気発電が地熱発電の中で一般的な方法です。

タービンとは、大きなバネのような形状をしており、蒸気力を羽に受けて、その力で軸を回す原動機のことです。

地熱発電は、太陽光発電や風力発電のように、自然に影響を受けず安定した電力量を発電できるというメリットがあります。その反面、地熱層の探索や発電設備に多額のコストがかかることと、火山活動の災害に遭う可能性があるというデメリットもあります。

2-3.水力発電

水力で、羽根車を回し発生するエネルギーによって発電機を回し発電する方法です。水力発電のメリットは、小川や水路など細い水の流れを利用して小規模の水力発電装置を自作して行うこともできる手軽さにあります。一般的には、ダムや大河の流れを利用した水力発電が用いられています。

小規模な設備での発電が可能なことから、政府の助成金を活用して新しい水力発電事業を行うところもでてきています。

2-4.風力発電

風力で風車の羽を回転させることで、この回転エネルギーを発電機で電気に変換させる方法です。発電用の燃料代がかからないことがメリットです。

2-5.太陽光発電(ソーラー発電)

太陽電池を使って、太陽光のエネルギーを電気に変換する発電方法です。設備コストがかかるデメリットがあるが、二酸化炭素の排出量を削減でき、燃料の調達が必要ないというメリットがある。

3.エコな新電力を探す方法

3-1. 電源構成比

新電力の中には、上記のように、再生可能エネルギーであるエコな方法で発電された電力を提供している所が多くあります。エコな発電で電力が作られているかどうかを見極めるポ
イントの一つとして、「電源構成比」というものがあります。

「電源構成比」とは、新電力が提供する電力量に占める、発電方法の構成比のことです。例えば、太陽光発電で60%、風力発電で30%、水力発電で10%などとなります。

日本の各電力会社にとって、「電源構成比」の開示は義務付けられていないため、開示していないところも存在します。しかし、エコに取り組んでいる、もしくはエコを売りにしている新電力の場合は、積極的に開示しています。

3-2. 二酸化炭素排出係数(CO2排出係数)

「二酸化炭素排出係数」は発電する時に排出した、二酸化炭素の量を示す値です。この数値が低いほど、エコ発電、エコ電力の割合が高く、大気に二酸化炭素を放出しない環境に良い電気を提供しているといえます。どの新電力の排出係数が低いかは、検索すればみることができます。

まとめ

新電力を導入する際の2大メリット、「安い」と「環境にやさしいエコなエネルギー利用」のうち、エコなエネルギー利用について説明してきました。エコ電力は、再生可能な自然にあるエネルギーを利用して発電することで、大量の二酸化炭素を大気に放出せず、地球の生態系を壊さない、環境に優しい電力です。どの新電力が、エコ電力導入に積極的かどうかは、「電源構成比」と「二酸化炭素排出係数」が判断材料となります。

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