個人事業者、中小事業者、工場等にはLED照明の導入支援をする制度は見かけますが、マンションにLED照明導入を支援する制度はあるのでしょうか?
今回は東京都の各地方自治体が支援しているマンションのLED照明の導入に使用できる補助金をまとめて紹介していきます。
1:東京都の各地方自治体で利用できる集合住宅用の補助金制度
東京都の各市町村において利用できるLED照明設置の補助金制度があるのですが、その中には集合住宅やマンションに特化した補助金もいくつか存在します。
では、どんな補助金制度があるのか順に見ていきましょう!
1-1:足立区で利用できる補助金制度
足立区で利用できる補助金は『足立区集合住宅・事業所等LED照明設置費補助金』です。
足立区内にある既存施設にLED照明を新規に設置する民間団体や中小企業が対象となります。
機器本体、部材購入費、設置工事費で発生した合計経費の1/3、あるいはLED機器の個数に3500円を乗じた額を比較し、いずれか少ない金額が補助されます。
なお、補助金額の上限は30万円です。
■詳しくはこちらのホームページより、ご確認ください。
⇒集合住宅・事業所等LED照明設置費補助金(事前申請)|東京都足立区公式
1-2:葛飾区で利用できる補助金制度
葛飾区で利用できる補助金制度は『《集合住宅用》かつしかエコ助成金』です。
補助対象となる機器等を導入する分譲マンションの管理組合、賃貸集合住宅等のオーナーを対象にした制度になります。
補助対象の機器には高効率蛍光灯や、LED照明機器も含まれています。(※新規設置は対象外)
さらに詳しくは下記の環境課環境計画係よりお問い合わせいただけます。
環境課環境計画係 TEL 03-5654-8228
■詳細はこちらから確認してください。
⇒《集合住宅用》かつしかエコ助成金のご案内|東京都葛飾区公式HP
申し込み期間は、平成31年3月29日(金曜日)まで【必着】となっていますので、お早めに!
1-3:品川区で利用できる補助金制度<終了>
※※※こちらの助成始業は終了しています※※※
品川区で利用できる補助金制度は『住宅改善工事助成事業』になります。
品川区内の区民で工事対象の住宅に居住している方が対象になります。※改修後の住宅に居住する人も対象に含まれます。
環境、バリアフリーに配慮したリフォーム工事を行なう場合、その工事費用の一部が助成されます。
助成対象の工事の項目としてはエコ住宅改修があり、LED照明の設置はエコ住宅改修の工事になります。
助成金額は区民の場合は工事費用の10%が助成され、上限は20万円までです。
ただし、マンション組合、賃貸住宅個人オーナーは女性金額の上限が100万円となり、助成対象工事(マンション共用部分の工事)の助成率は同じく10%となります。
■詳しくはこちらのホームページより↓
【本年度の受付は終了しました】住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)|東京都品川区公式HP
1-4:墨田区で利用できる補助金制度
墨田区で利用できる補助金制度は『墨田区地球温暖化防止設備導入補助金』になります。
こちらの補助金は墨田区内にある建築物の所有者である個人、マンションの管理組合、中小企業者、学校法人、社会福祉法人、医療法人等が対象としています。
LED関連で補助金制度の対象としては直管型LED照明器具が対象になります。
補助される金額は直感型LED照明器具で工事にかかった費用の1/2が補助されます。
補助金の上限額は上限は戸建で5万円、分譲集合住宅で20万円になります。
■詳しくは区のホームページよりご確認ください。
⇒地球温暖化防止設備導入助成制度|東京都墨田区公式HP
申請の受付期間は、平成31年2月28日まで予定ですが、予算枠に達した時点で終了とのことなので、お早めの申請をオススメいたいます。
1-5:世田谷区で利用できる補助金制度
世田谷区のマンション等で利用できる補助金制度は『世田谷区環境配慮型住宅リノベーション推進事業補助金』になります。
区内に所有する住宅(分譲マンションの区分所有を含む)に居住している区民、賃貸住宅を所有している区民が対象者になります。
分譲マンションの管理組合などが対象工事を行った経費の一部が補助されます。
補助金の対象工事には分譲マンション供用部に、LED照明器具を設置することが項目として含まれています。
補助金額は住宅リノベーション工事を単独で行うときは上限20万円で、工事経費の10%が補助されます。
また、区の耐震改修工事の助成と併用して行なう場合は上限40万円で工事費用の20%が補助されます。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒平成30年度 世田谷区環境配慮型住宅リノベーション推進事業補助金|東京都世田谷区公式HP
1-6:台東区で利用できる補助金制度
台東区でマンションに利用できる補助金制度は『再生エネルギー機器等助成金(個人宅、共同住宅向け)』になります。
区内の住宅(店舗併用を含む)に対象機器を設置する区民または法人、集合住宅の管理組合等が対象者となります。
共同住宅部にLED照明を設置することが対象になる条件です。
工事費用が10万円(税抜)以上かかることが条件とし、補助金額は工事費用(税抜)の20%となります。
上限が30万円です。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒再生可能エネルギー機器等助成金(個人宅、共同住宅向け)|東京都台東区公式HP
1-7:中央区で利用できる補助金制度
中央区のマンションで利用できる補助金制度は『住宅用自然エネルギー及び省エネルギー機器等導入費助成』になります。
- 区内に住所を有している個人、
- 区内に賃貸共同住宅を所有している個人、
- 区内に賃貸共同住宅を所有している中小事業者、
- 区内の分譲共同住宅の管理組合、
これらの方が補助金を受けられる対象者になります。
LEDランプも補助金対象として含まれます。
補助される金額は導入費の20%で上限は40万円になります。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒住宅・共同住宅用自然エネルギー及び省エネルギー機器等導入費助成|東京都中央区公式HP
予算が無くなり次第終了となので、お早めの申請をオススメします。
1-8:千代田区で利用できる補助金制度
千代田区のマンションで利用できる補助金制度は『千代田区省エネルギー改修等助成金』になります。
区内の一般家庭、マンション供用部、事業者ビル等の省エネルギー機器等に改修を行う個人、事業者が対象となります。
対象機器にはLED照明も含まれていますが、電気工事が伴うことが条件に含まれます。
補助金を受け取れる額は対象者により条件が異なります。
マンション供用部は戸数で上限が異なり
上限100万円(~100戸)
上限200万円(101~200戸)
上限300万円(201戸~)
になります。
補助される金額は対象経費(税抜)の20%となります。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒平成30年度千代田区省エネルギー改修等助成制度|東京都千代田区公式HP
1-9:豊島区で利用できる補助金制度
豊島区のマンションで利用できる補助金制度は『豊島区エコ住宅普及促進費用 助成金(集合住宅共用部分)』になります。
豊島区内に賃貸集合住宅を所有しているまたは所有しようとする個人が対象となっています。
そして、区内の分譲集合住宅の管理組合等で、機器を購入設置する方も対象となります。
集合住宅共用部分に用いられるLED照明器具の設置が対象です。
集合住宅共用部分用のLED照明器具の場合、機器設置費用の1/5が補助されます。
なお、補助金の上限は20万円となります。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒豊島区エコ住宅普及促進費用助成金(集合住宅共用部分)|東京都豊島区公式HP
1-10:目黒区で利用できる補助金制度<終了>
※※※こちらの助成始業は終了しています※※※
目黒区のマンションで利用できる補助金制度は『目黒区住宅用新エネルギー及び省エネルギー機器設置費助成金』です。
目黒区内に居住または居住の予定がある個人、管理者または管理組合法人が補助金を受け取る対象になります。
住宅や分譲住宅に助成対象機器を設置することが条件です。
LEDに関してはマンション供用部LED照明が対象となります。
助成される金額は機器本体価格の1/3で、上限を12万円となります。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒新エネルギー及び省エネルギー設備設置費助成|東京都目黒区公式HP
1-11:昭島市で利用できる補助金
昭島市内のマンションで利用できる補助金制度は『昭島市住宅用新エネルギー機器等普及促進補助金』になります。
昭島市内に居住している個人住宅、集合住宅および事業所に補助金対象機器を新たに設置する個人または法人等が対象者になります。
LED関連の補助対象は直下型LED照明器具改修工事になります。
その他の対象では既存家屋でランプのみの交換も補助対象になります。
こちらの補助金の申請期間は1期と2期の2回設けられています。
補助を受けられる金額は工事にかかった費用の1/3で、上限額は10万円となります。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒平成30年度住宅用新エネルギー機器等普及促進補助金|東京都昭島市公式HP
1-12:多摩市で利用できる補助金
多摩市内のマンションで利用できる補助金制度は『多摩市住宅用創エネルギー・省エネルギー機器導入補助金』になります。
住宅用創エネルギーや省エネルギー機器等を市内の戸建住宅、共同住宅に新たに設置する個人、管理組合の代表者が対象です。
LED関連の対象となる機器は直管型LED照明器具が対象になります。
補助を受けられる額は機器導入にかかった費用の1/5が補助されます。
補助金の上限額は20万円です。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒多摩市住宅用創エネルギー・省エネルギー機器導入補助金|東京都多摩市公式HP
1-13:西東京市で利用できる補助金
※※※こちらの助成始業は終了しています※※※
西東京市内のマンションで利用できる助成金制度は『西東京市省エネルギー設備設置助成金』です。
市内に戸建・集合住宅に居住および集合住宅を有し、居住部分全般に直管型LED照明器具を設置し使用しようとする個人、中小企業、管理組合等が対象者になります。
なお、集合住宅の場合は共用部分への設置も対象になります。
助成される額は工事費用の50/100が補助されます。
助成額の上限は15万円となります。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒省エネ設備(蛇口・LED)設置費用の半額助成|東京都西東京市公式HP
2:家庭・事業者向けエコリース促進事業補助金制度
その他、東京都以外の全国で利用できる補助金制度としては『家庭・事業者向けエコリース促進事業補助金制度』があります。
LEDのような低炭素機器を導入しやすいよう頭金を必要としないリース方式で補助金を交付する制度です。
補助金を受け取る対象となるのはリース使用者が資本金10億円未満の個人・中小、中堅企業となります。
補助金の金額についてですが、LED照明などの節電効率が高い機器はリースにかかる金額の5%が適用されます。
岩手・宮城・福島・熊本の4県の場合は補助率が10%になります。
補助金給付の条件としては以下の条件が必要となります。
- 環境省が定める基準を満たす低炭素機器であること。
- リース契約中の途中解約又は解除は原則できない。
- ファイナンスリース取引であること。
- リース期間が法定耐用年数の70%(10年以上は60%以上)の契約であること。ただし、リースが3年以上の契約であること。
- 日本国内に設置すること。
- 中古品のリース契約でないこと。
- 他の国による機器購入に係る補助金を受けた契約でないこと。
- 1リース契約の補助金の対象となる低炭素機器部分のリース料総額が2億円以内かつ65万円以上であること。
以上が補助金の対象者が補助金を給付される条件となります。
■詳しくはこちらのホームページよりご確認ください。
⇒エコリース促進事業補助金制度のご案内|一般社団法人ESCO・エネルギーマネジメント推進協議会
3:LED化することへのメリットとデメリット
マンションのLED照明導入にはどんなメリットとデメリットがあるのか?
以下にLED照明のメリットとデメリットについてまとめてみました。
3-1:LED照明のメリット
- 従来の電球より圧倒的に長寿命である。長寿命により交換の回数が少なくなる。
- 消費電力が少ないので電気代が節約される。
- 電気を付けてから明るくなるまでが早い。
- 紫外線を発しないことで虫が寄りつかない。
- 衝撃に強い。
- 電源スイッチの入切によって寿命が縮む事がない。
3-2:LED照明のデメリット
- 購入コストが従来の照明に比べて高い。
- 光を均一に放射できないため、
- 場所により明度が異なる。
- 熱に弱いことから熱のこもる場所では
- 損傷する可能性がある。
3-3:マンションでLED照明を使用するメリットはやはり大きい?
メリットとデメリットを一覧にしてまとめてみたところ、管理面では圧倒的にLED照明の方が楽になることが予測されます。
まず、長寿命であることから交換の回数が大幅に減らせること。
そして、紫外線が発生しないことで虫が寄りつかないため、見た目の清潔感が保ちやすいこと。
それによって入居者や入居を考えているかたからの印象もよくなり、清掃の手間も少なくなることが考えられます。
従来であれば、購入コストが高いという欠点が大きかったのですが…
今では十分普及したことでLED照明も時代の経過とともに安価になり、お求めやすくなっています。
このことからLED照明の導入は手間や見栄え、電気代などの長期的な視点からもメリットが多いと言えます。
4:まとめ
今回は東京都を中心としたマンションへのLED照明導入で使える補助金について、まとめて紹介しました。
東京都以外でもマンションに利用できる補助金制度はいくつかあります。
マンションへのLED照明導入を検討されている場合はこちらのページよりお住まいの地域で利用できる補助金制度の検索が可能になっています。
⇒LED関連の補助金|環境ビジネスオンライン/
この機会にぜひマンションのLED化に向け、補助金制度をご活用してみてください。
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